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実の兄弟の様に信頼し合う男の友情が、年月を経て大人になるにつれ更に強い絆となってゆく。 長男・本多啓介(美木良介)、次男・石津勝利(京本政樹)、三男・御木本靖也(竹内力)。 過去。本多啓介(美木良介)のボクサー人生が終わる。金も何もなく残ったのは、妹と血縁の無い2人の少年とど根性のみ。 「一か八か、力ずくでのし上がろう」とけしかける。 「命を預け生きるも死ぬも一緒だ」と、少年2人は従う。 赤の他人同志の3兄弟は、血の繋がった家族の様に野望と信頼のみを引っさげて極道の世界に食らいつき頂点を目指す運命共同体となる。 <みどころ> 京本さんには、怒鳴り声や啖呵を切るとは違う、静かな怖さがありました。言葉少なく真っ直ぐに相手の目を見て凄む。 敵側から見たら、血が流れても痛さを感じず、心の中が読めないロボットの様な存在。最も敵に回したくないタイプです。 シャッとナイフで顔を斬られる場面でも、本人は微動だにせず表情も変わらず、静かに座った目で敵を見続けている。 まるでいつ落ちるか解らない尖ったつららの様な怖さ。 するとバチッと心の中で炎が燃えたかの様に敵をやっつけ始めます。 その時、相手に刀を振りかざしながら静かに「痛いよ」と囁くのです。その言い方が独特で今まで観た事の無い表現力。最高です。 有り得ない怖さと、格好良さと、言い方と、人離れの美しさ(晒・刺青込み)を数秒で。 加えて、クロムハーツペンダントやアーマーリングを使用しロックバンドの様で服装も非常にお洒落。 敵をやっつけた後、聴こえないくらいの声で「いてっ…」とか呟きます。 その独り言が何だか茶目っ気たっぷりの少年の様で可愛いです。 ナレーションも務めている京本さん。淡々と思い出を語る様に話す声と、画面での極道の声。 別人の様でもあり、本人である石津勝利(京本政樹)の第3者的目線の様でもあり。 双方で引き立て合っていて見事な調和を感じました。落ち着くといった感もあります。 見終って、哀しさと切なさが残りました。3兄弟それぞれの想い、考え、人生観。 大切な存在だから相手の為に行動したり、助言したり。 でも人は完璧ではない。側にいても気付かない事もある。後で解る事の方が多い。。。 悲壮感だけではなく、仲間っていいよねって気持ちも後からゆっくりやってきました。 それと、やはり序盤の「痛いよ」の囁きが最高で忘れられません。あと「いてっ、、、」。 Written by:万奈美 |